一本の苗木を大切に育てたい

「あんさんぶる荻窪」を守りたい

あんさんぶる荻窪の財産交換についての公開質問状

住民自治を進める会では、「あんさんぶる荻窪」の財産交換について、4月26日に行なわれる杉並区議会議員候補の皆様に公開質問状をお送りし、いただいたご回答をまとめました。
情報未公開の3名を除き、68名に送付した結果、29名から回答、2名は未着、37名回答無し。
ご回答くださった皆様、選挙の準備にお忙しい中、本当に有難うございました。
 
<質問要旨は次の通りです>
Q1「あんさんぶる荻窪」と荻窪税務署との交換を知っていたか? 
Q2 交換に賛成か? 
Q3 「あんさんぶる荻窪」を利用したことがあるか? 
Q4 「あんさんぶる荻窪」2階の荻窪北児童館の廃止をどう思うか? 
Q5 財産交換に対する自由意見
 <回答>(順不同・敬称略)
★末永しんいちろう(無)
Q1:いいえ
Q2:反対  本施設は築後10年余りで建築上の構造問題がある訳でもなく、老朽化もしていなく、かつあらゆる世代(児童館利用の子どもたちなど)の区民活動の拠点であるにも関わらず、代替施設への移転、新築は税の無駄遣いである。また、当初から代替用地も示していないのに到底多くの区民が何得できるものとは考えにくい。
Q3:ない
Q4 :反対
Q5:用途変更して税務署にするなんて本末転倒の議論。税務署は国が建て替えればいい。あんさんぶる荻窪はまだまだ数十年区民の自由に利用できる交流空間であることを切望します。
★田代さとし(無)
Q1:はい
Q2:反対  福祉事務所や児童館などを立て直すのは無駄なので。
Q3:ある  所属団体の会合
Q4:反対
Q5:
★富田たく(共産)
Q1:はい
Q2:反対  そもそも杉並区立施設再編整備計画に反対です。区立施設、福祉施設を削り550億円もの大規模な税金の溜め込みを行う区長の方針は、財政負担軽減でもなく、少子高齢化への対策にもなりません。駅周辺へ施設を集中させるコト自体、杉並の住環境を破壊してしまいます。あんさんぶる荻窪については、再編整備計画の目玉として区長がトップダウンで方針決定したもの。住民との話し合いで作られたあんさんぶる荻窪を、住民の声を無視して財産交換に出すなんて、以ての外です。
Q3:ある  福島の子ども保養プロジェクト、大気汚染連絡会など市民団体の企画で利用しております。また、ボランティアセンターのボランティア登録や福祉事務所などでも利用しています。
Q4:反対   児童館は小中学生の放課後の居場所だけでなく、乳幼児を抱えた世帯への子育て支援として重要な施設です。少子高齢化を食い止めるために必要な施設です。維持拡充が求められる施設なのに廃止するなんて社会に逆行しています。
Q5: あんさんぶる荻窪だけでなく区内の施設が削減の対象になっているコトが大きな問題です。パブリックコメントでは7割の方々が反対もしくは疑問としては意見をあげているのに、区長は『パブコメに意見をあげるのは反対の人がほとんどでパブコメに意見しない大多数の区民がこの計画に賛成している』としては区民の声を無視しています。あんさんぶる荻窪を含む福祉施設の削減計画の白紙撤回に向けて、全力を尽くしてまいります。
★松尾ゆり(無)
Q1:はい
Q2:反対  (1)区が交換の理由としている「特別養護老人ホームの建設」は、あんさんぶると交換しなくても国有地を購入するか借りれば可能です。(2)交換をやめれば、あんさんぶる荻窪の代替施設を建てる必要がなく予算の節約になります。(3)あんさんぶる荻窪は駅から近く、便利な施設です。手放すのはもったいないです。
Q3:ある  住民団体の会議やロッカーなどの利用、講座・おまつりへの参加、福祉事務所・社協・消費者センターでの相談
Q4:反対
Q5:「あんさんぶる荻窪」は区民参加でつくられ、特に荻窪北児童館は地域の方の思いのこもった施設だと思います。ところが、区役所は廃止すると決めたのに、地域の町会や利用者に対して説明会を行っておらず、多くの区民は知らないままです。区は説明責任を果たすべきです。
★奥山たえこ(無)
Q1:はい
Q2:反対(理由 あんさんぶる荻窪は、杉並の住民運動の結晶・象徴です。「複合施設をつくる会」をつくり、役所職員とも、綿密な話し合いを重ね作り上げた背景があります)
Q3:ある  団体登録のポスト、環境団体のフリーマーケット・店、集会(主催・参加含む)児童館の工作室など利用は数知れず。福祉事務所には福祉同行で何度も=ただし口利きはしない。成年後見センターの講座受講
Q4:反対  この地域は近隣に子どもが遊べる公園がなく、そのために天井を高くするなど、工夫をこらしたつくりとなっています。
Q5:本来、特養ホームと児童館などは、バーターにすべきものではありません。しかし特養ホームの緊急必要性は痛いほど分かっている故、苦しい立場におかれています(これまでの移設関連議案は、反対してきました)。 そもそも、区のトップダウンのあり方に、憤りを感じています。財産交換のやり取りについて情報公開請求しましたが、ろくな資料を出してこない=保存していない。公開以前の問題です。
説明会も、160回やりましたと、議会答弁していますが、その内実は、ほとんどが、町会へのご説明にすぎません。杉並の住民自治が問われていると思います。
★生田なおふみ(無)
Q1:はい
Q2:反対  区民に対する周知不足、殊に荻窪北児童館及び桃井第二小学校に関する点の説明、理解を区民から得られてないから。
Q3:ない
Q4:反対
Q5:仮に財産交換を実施する場合、議論・検討すべき点が多数あるにもかかわらず、区民の声を無視した行政対応に甚だ憤りを感じる。特に桃井第二小学校を改築するため荻窪北児童館を移設するといった利用実態を無視した施設再編計画に対しては断固反対の立場を取り、議会で取り上げるよう努めます。
★川野たかあき(無)
Q1:はい
Q2:反対  現在、あんさんぶる内にある各施設、たとえば児童館の代替案がキチンと定められていない。区民のニーズを無視している。
Q3:ある
Q4:反対
Q5:また、代替えされたとしても、あの場所にあるから助かっているという区民も多い。どっか遠くにやられては、近くの子どもは通えない。そもそも、あんさんぶるは、区と区民の話し合いで今のカタチになっている。区民の声を聞くべき。
★松本浩一(生活)
Q1:はい
Q2:反対  住民の皆様の利便性、資産効果等を勘案して、反対致します。
Q3:ある  前衆議院議員やジャーナリストをお呼びして『メディアについての勉強会』などを主催して行なうなど。
Q4:反対
Q5:あんさんぶる荻窪の問題は、この交換だけでなく、天沼3丁目の開発や桃井第二小学校などの建て替等、複合的な問題で、施設再編の一部として考える必要があると考えています。私は、既存施設を利用して(必要なものは造る必要があると思っていますが)財政面に資する再編が必要であると考えています。
★太田哲二(民主)
Q1:はい
Q2:賛成  面積が広い
Q3:ある  各種会議、セミナー
Q4:やむをえない
Q5:児童館については別途考えます。
★くすやま美紀(共産)
Q1:はい
Q2:反対  あんさんぶる荻窪は住民参画でつくられたコミュニティ施設。駅から至近で便利。地域のネットワーク、児童館もあり子育ての拠点でもある。税務署を駅近に持ってくる必要はない。税務署跡地に複合施設(あんさんぶるに代わる)を建てるのは税金のムダづかい。児童館をなくし、学童を桃二に移すのはムリがあるのでは。
Q3:ある  第1,2,3教室。学習会・映画会など。フリースペースでちょっとした話し合い
Q4:反対
Q5:特養ホームを建てるなら税務署国家公務員宿舎跡地を定期借地で、建設すればよい。大規模でなくても建築可能。又、旧若杉小等も特養にするなどで対応する。「荻窪北児童館は現在のままにして欲しい」という声は多い。とにかく、住民の声を無視してトップダウンで進める田中区長は許せない。議会も軽視している。
★原田あきら(共産)
Q1:はい
Q2:反対  区民の声を集めてつくられた画期的な区立施設であり、金銭的な価値以上に杉並の住宅都市とブランド力を高めている。大規模特養が必要だと区は財産交換を正当化しているが、宿舎跡地の3000㎡があれば十分つくれたし、むしろつくるのに5年以上かかるため、喫緊の課題に対応できていない。
Q3:ある  数え切れない。あそこにある全ての施設を使った。
Q4:反対
Q5:区のいう全ての論拠はくずれている。このような思いつきのデタラメな計画にいささかでも賛同する議員は恥を知るべきだ!
★そね文子(杉ネ)
Q1:はい
Q2:(選択無し)今回の情報の出し方、説明会のあり方、住民の声を聞かない進め方に納得できない思いでいます。
Q3:ある  学習会 講演会 会議
Q4:(選択無し)子どもの居場所や遊ぶ場として、児童館は大切な施設で廃止するなら、その機能を保障する代替施設が必要です。
Q5:「あんさんぶる荻窪」をつくる時に「複合施設をつくる会」が結成され、声を集めて提案してきたとうかがっています。今後の区の財政計画や予算 施設再編整備の全体像を早い段階で示し、住民も必要なことを学んだ上で 計画を作ることに参加するしくみがあればいいと思います。 自治基本条例を実のあるものにすることに取組んでいきたいと思っています。
★奥田雅子(杉ネ)
Q1:はい
Q2:(選択無し)今回の情報の出し方、説明会のもち方は住民不在としか思えません。賛成・反対以前の問題だと思います。
Q3:ある  学習会 講演会 会議
Q4:(選択無し)子どもの居場所や遊び場として児童館は大切な施設です。廃止するのであればその機能を保証する代替施設の提示が必要です。
Q5:「あんさんぶる荻窪」をつくる時に、「複合施設をつくる会」が結成されて、声を積みあげて提案したことを知っています。交換することをもっと早く利用者に知らせ、説明していくことが必要でした。手順の悪さと住民無視は、自治基本条例を持つ区として疑問です。
★新城せつこ(無)
Q1:はい
Q2:賛成  特養ホーム入所の相談を多く受け入所困難な厳しい現実を見てきました。その為に区内に、特養は必要です。但し、等価交換とは言えないことを具体的に問題にし、児童館を残すよう求めています。
Q3:ある  学習会、くらし・法律相談等
Q4:反対
Q5:区内の建物や土地の売買価格を具体的に示し、あんさんぶる荻窪の建物・土地の評価額が低いことを指摘し、等価交換ではないことを問題にして来ました。荻窪周辺に子どもの遊ぶ公園や場所がないことからも、児童館スペースを残すよう強く求めています。
★上保まさたけ(共産)
Q1:はい
Q2:反対  あんさんぶる荻窪は、地域の大切なコミュニティ施設であると同時に区民の財産です。区長の独断での財産交換は許されません。
Q3:ある  会議、学習会
Q4:反対
Q5:私達の党としては、財産交換は絶対反対です。加えて、区は、区民と話し合いの場を持つべきだと思います。
★山田耕平(共産)
Q1:はい
Q2:反対  住民の合意の無いまま、計画を強行しているから。又、計画そのものに道理が無いから。
Q3:ある  各種会議やイベント
Q4:反対
Q5:都市部において大規模な特養ホーム整備にこだわる必要性はない。今後、廃止決定された国家公務員宿舎(2000㎡以上)が区内の各所にあり、特養ホーム整備用地として活用すれば、財産交換などを行なわなくても特養ホームは整備できる。
★ヒラヤマアキラ(無)
Q1:はい
Q2:賛成  少子高齢化社会に向けて、今から準備をしておかなければならない事案です。5年先、10年先に財産交換してよかったと思われる様にしたいと思います。
Q3:ない
Q4:やむをえない  子供達の適応能力は凄いものと思います。私はそう信じています。
Q5:今後、必要な検討事項(皆様が望む意見)と区とのすりあわせを充分に行い、お互い納得のいく解決策、着地点を見つけられればと思います。皆様のご活躍が結実することを祈願しております。
★横田政直(元気)
Q1:はい
Q2:反対  区民に対して丁寧な説明をすることなく強引に進める区の方針に反対です。
Q3:ある  様々な勉強会等で利用しました。また、5階の社会福祉協議会には福祉なんでも相談を希望する区民に同行したり、ボランティア関係で伺います。
Q4:反対  覚書8条2項の規定がありますが、杉並区は東京国税局と徹底した協議をすべきです。
Q5:先日の一般質問及び予算特別委員会で質問しましたが、杉並区は来年の第1回定例会で、杉並区議会にあんさんぶる荻窪荻窪税務署等跡地の財産交換について提案し、議会の議決を経る予定といった趣旨の答弁をしていました。現状、自民党公明党民主党などの大会派は、区長提出議案の全てに賛成していますが、来年の第1回定例会でも、未だ選挙が行なわれる前から全て賛成することを前提に予算編成するというのは議会軽視も甚だしいと思います。真正面から議論すべきです。
★杉並区議会自由民主党
Q1:はい
Q2:賛成  少子高齢化、人口減少社会の本格到来を間近に控え、また特別養護老人ホーム等の需要が増し、社会状況が大きく変わろうとする中で公共施設の再編確保は避けられず、総合的に判断し、賛成します。
Q3:ある  会議室
Q4:やむをえない
Q5:区議会会派杉並区議会自由民主党として、ご回答申し上げます。富本卓、大熊昌巳、脇坂たつや、大和田伸、今井ひろし、浅井くにお、吉田あい、はなし俊郎、井口かづ子、斉藤常男、小泉やすお
 
≪回答のなかった立候補予定者≫
土田三盛(杉考)、木村ようこ(維新)、川人あつお(維新)、いおはら里香(幸福)、山本ひろこ(公明)、横山えみ(公明)、川原口ひろゆき(公明)、島田としみつ(公明)、渡辺ふじお(公明)、北あきのり(公明)、おおつき城一(公明)、中村やすひろ(公明)、栗林ひさゆき(次世)、小林ゆみ(次世)、市来とも子(社民)、大泉やすまさ(自民)、庄司たまお(自民)、井原太一(自民)、田中ゆうたろう(自民)、(自民)、藤本なおや(自民) 、杉山安治(みど)、増田裕一(民主)、山本あけみ(民主)、山下かずあき(民主)、小川宗次郎(民主)、井場荘吉(無)、木梨もりよし(無)、きつか和人(無)、安斉あきら(無)、けしば誠一(無)、佐藤けんご(無)、岩田いくま(無)、上野エリカ(無)、松浦芳子(無)、佐々木浩(無)
 
≪選管届け出住所に公開質問状の届かなかった候補≫
河津りえ子(民主)、木村ひかる(無)
 
※名前のあとの( )内は党派略称です。正式の党派名は下記のとおり。
共産=日本共産党、元気=日本を元気にする会、自民=自由民主党、生活=生活の党と山本太郎となかまたち、みど=みどりの党、無=無所属、維新=維新の党、革新=都政を革新する会、公明=公明党、幸福=幸福実現党、次世=次世代の党、社民=社会民主党、杉ネ=杉並・生活者ネットワーク、杉考=2100年の杉並を考える会、民主=民主党