あんさんぶる荻窪についての公開質問状(追加回答)
あんさんぶる荻窪の財産交換についての公開質問状
どうなる?荻窪北児童館
昨年の12/18「杉並区立桃井第二小学校校舎改築検討懇談会」で
明らかになった荻窪北児童館の行方
学童だけは桃井第二小学校へ
当日の委員と杉並区教育委員会の学校整備課長とのやり取りでは、、桃井第二小学校(以下、桃二)に移されるのは学童保育だけで、放課後等の居場所事業が小学生のみを対象に関連事業としてわずかに行われるのみであることが明らかとなった。
ところで、桃二の校舎建築は平成29年度と平成30年度(2018年4月~2020年3月)に渡って行なわれる予定である。しかし、平成30年度には『あんさんぶる荻窪』は荻窪税務署などとの交換によって明け渡さなくてはならないため、短くても平成30年4月から1年間は、桃二の校庭に造られる予定の仮設校舎で運営される見通し。
もともと桃二の土地は、善福寺川流域にあるため軟弱地盤のうえ、高低差があって水もたまり近隣住民から苦情も頻繁に生じるそうだ。梅雨の時期や夏や台風時のゲリラ豪雨があった時に桃二の生徒も学童の子ども達も大丈夫なのだろうか?
また、生コン注入工程になるとミキサー車が列を成すことが予想され、安全面でも環境面でも多大な危険にさらされることになりうる。桃二の生徒が居ない夏休みに合わせて行なわれる事も考えられ、保護者の就業の関係で休むことのできない学童の子ども達は、仮設校舎に終日閉じ込められかねない。このような事になれば、子供たちの心身への悪影響は計り知れない。もちろん、指導員達の連日のストレスも相当なものになるであろう。
ここで、改めて考えなくてはならないのは、数年前に耐震工事などを行い、1億円を超える税金を投入し、あと10年以上は使えるようにした桃二をなぜ急に改築することにしたのか?だ。昨年度の初め頃に桃二は改築の候補になっていなかった。桃二より老朽化の進み、改築を必要とする小学校は何校もあるににも拘らずだ。
つまり、何らかの理由で急遽「改築」が決まったため、生徒や子ども達が問題のある環境で毎日を過ごさなくなるのだ。
ゆうキッズは荻窪保健 センターへ、中学生以上は切り捨て!
ところで、荻窪北児童館の利用者の中で乳幼児と母親のための「ゆうキッズ」は荻窪保健 センターへ移転させる予定。しかし、エボラ出血熱騒ぎの時に国は「疑わしい時は、まず近隣の保健所へ行くように」とマスコミなどで広報していたように、保健センター(保健所)は感染症の一番初めの窓口である。抵抗力の弱い乳幼児施設を同居させるという発想をするとは、よほど子ども達が邪魔らしい!
そして、中学生以上の子ども達の行き場所については全く沈黙している。荻窪は進学塾も多く、通学の結節点で私立や国立に通う生徒や学生の利用者も多いというのに、である。
そのうえ、公演が近くにない地域であるため、近隣の保育園や幼稚園などが荻窪北児童館を園庭代わりに利用している事も、杉並区の担当者達には目に入らないらしい。
少子化で子どもを大事にしよう、とか、将来を担う世代を大切にとかは、全くの絵空事なのであろうか?杉並区の首長や杉並区の将来に関わる決定をする人達には。
第1回 杉並区立桃井第二小学校校舎改築検討懇談会会議録(要旨)
http://www.kyouiku.city.suginami.tokyo.jp/education/schoolhouse/pdf/momoidaini/01giji.pdf#search=%27%E6%9D%89%E4%B8%A6%E5%8C%BA%E7%AB%8B%E6%A1%83%E4%BA%95%E7%AC%AC%E4%BA%8C%E5%B0%8F%E5%AD%A6%E6%A0%A1%E6%A0%A1%E8%88%8E%E6%94%B9%E7%AF%89%E6%A4%9C%E8%A8%8E%E6%87%87%E8%AB%87%E4%BC%9A+%E8%AD%B0%E4%BA%8B%E9%8C%B2%27
あんさんぶる荻窪×荻窪税務署の交換に関する覚書
国 関東財務局(以下「甲」という。)、国 東京国税局(以下「乙」という。)及び杉並区(以下「丙」という。)は、第3条第1項各号に掲げる財産に係る交換契約について、次のとおり覚書を締結する。
(基本方針)
第1条 甲、乙及び丙は、第3条第1項各号に掲げる財産の交換契約締結に向け、互いに協議し、協力することを確認する。
2 第3条第1項第2号に掲げる「あんさんぶる荻窪」に移転する、乙の「荻窪税務署」の円滑な移転に向け、互いに協議し、協力することを確認する。
3 第3条第1項第1号に掲げる財産のうち、丙が交換契約締結前に建設する施設の円滑な施行に向け、互いに協議し、協力することを確認する。
(交換に向けた調査)
2 甲及び乙は、本覚書の締結以降、丙が施設の建設に係る必要な手続を行うため、「荻窪税務署」及び「国家公務員宿舎跡地」に関する調査(当該建物及び敷地への立入りを含む。)を行うことを了承し、協力する。
(交換予定物件)
第3条 交換を予定する物件は、次のとおりとする。(詳細は別紙のとおり。)
(1) 甲が交換を予定する物件(以下「渡財産」という。)
名 称 「荻窪税務署」及び「国家公務員宿舎跡地」
所在地 東京都杉並区天沼三丁目190番1 外
(2) 丙が交換を予定する物件(以下「受財産」という。)
名 称 「あんさんぶる荻窪」
所在地 東京都杉並区荻窪五丁目168番1 外
(交換契約の締結)
第4条 本件の交換契約締結は、平成30年度を目途に行うものとし、交換契約締結日は甲丙協議のうえ決定するものとする。
(所有権の移転)
第5条 交換財産の所有権は、交換契約締結時にそれぞれ移転するものとする。
(交換財産の貸付)
第6条 甲は、渡財産のうち交換契約締結前に丙が施設を建設するために必要な範囲(以下「貸付財産」という。)について、この覚書締結後、別に定める日から所有権移転の日の前日までの間、丙に有償で貸付けるものとする。
この場合において、貸付財産の範囲は、別に甲、乙及び丙において協議の上定めるものとする。
2 甲は、貸付財産において、丙が施設を建設するための土地の改変について許可するものとし、丙は建築工事の施工にあたっては、あらかじめ甲及び乙と協議するものとする。
3 丙は、交換契約締結後に丙の所有となる荻窪税務署について、その機能があんさんぶる荻窪に移転するまでの間、乙に有償で貸付けるものとする。
この場合において、乙が借り受ける財産の範囲は、別に乙及び丙において協議の上定めるものとする。
4 甲は、交換契約締結後に甲の所有となるあんさんぶる荻窪について、その機能が貸付財産に丙が建設する施設に移転するまでの間、丙に有償で貸付けるものとする。
(物件の引渡し)
第7条 渡財産の引渡しは、次のとおりとする。
(1) 甲は、貸付財産を貸付期間の初日に丙に引き渡しするものとする。
なお、渡財産上の「国家公務員宿舎跡地」の建物については、甲が平成27年度末までに解体するものとする。
(2) 前号の貸付財産を除く土地及び「荻窪税務署」の建物については、荻窪税務署の機能が「あんさんぶる荻窪」に移転した後、現状で引き渡しするものとする。ただし、具体的な引渡条件について、乙及び丙により事前に協議を行うものとする。
(使用許可)
第8条 乙は、受財産の「あんさんぶる荻窪」の地下1階に所在する荻窪南第二自転車駐車場について、引き続き丙が自転車駐車場として使用することを認め、丙に有償により使用許可するものとする。
なお、使用許可の範囲等は、乙及び丙で協議するものとする。
2 丙は、前項の自転車駐車場以外に受財産の一部の使用許可を受けようとする場合には、あらかじめ乙と協議するものとする。
(その他)
第9条 本覚書に定めのない事項については、今後、甲、乙及び丙が協議して、その取扱いを決定するものとする。
2 本覚書事項の定めについて疑義が生じた場合又は本覚書事項により難い特段の事情が生じた場合には、その都度、甲、乙及び丙が協議して、その取扱いを決定するものとする。
この覚書締結の証として、本書3通を作成し、甲、乙、丙記名押印のうえ、各自1通を保有する。
平成26年7月9日
甲(国 関東財務局)
東京都文京区湯島4丁目6番15号
関東財務局東京財務事務所長 鞆田 周一(印)
乙(国 東京国税局)
東京都千代田区大手町1-3-3
東京国税局長 藤田 利彦(印)
丙(杉並区)
杉並区阿佐谷南1-15-1
杉並区長 田中 良(印)
第3条 交換を予定する財産は、次のとおりとする。
(1)甲が交換を予定する物件(以下「渡財産」という。)
所在地 区分 数量
名称:「荻窪税務署」、「天沼第2宿舎跡地」、
②東京都杉並区天沼三丁目190-1 土地 3,182.48㎡
土地合計 6,331.90㎡
(2)丙が交換を予定する物件(以下「受財産」という。)
所在地 区分 数量
名称:「あんさんぶる荻窪」
①東京都杉並区荻窪五丁目168-1 土地 897.24㎡
②東京都杉並区荻窪五丁目169-1 土地 874.21㎡
土地合計 1,771.45㎡
懇談会の議事要旨
○あいさつ
●共同代表・司会
あんさんぶるは多目的に多数の区民に使われており、これほどいい施設はない。区民が力をあわせていい施設をつくってきた。そのことを区は考えていない。どこでどうやって交換を決めたのか不明。
今日は、わからないことは知っている人から聞き、何ができるのか考えていく。いい方法を見つけたい。
●共同代表
政治家が住民のことを考えていない。選挙は住民のためにある。住民のかわりに議員を選んでやっていくのが本筋。
政治家が住民の声に真剣に答えないことは問題だ。主権がないがしろにされている。「住民自治を進める会」を作った。この会で声を上げる。
「あんさんぶる荻窪」の交換は、住民に対して十分説明されていない。説明会もあったが、区は聞く耳をもたない。
国の大きな問題がいろいろあるが、一施設のことを大切にせずに全体もよくならないという思いから「一本の苗木を大切に」という言葉を考えた。
区長に面談を申し込み、秘書課は調整してくれたが区長が断った。「100%反対の人には会わない」という。区長に対しては声明を文書で提出した。
平成27年 公務員住宅を解体
平成28~29年 公務員住宅跡地に新庁舎を建設(福祉事務所、消費者センターなど)
平成30年 あんさんぶるから新庁舎に福祉事務所などが移転。
あんさんぶるを改修、税務署が移転
税務署を解体
平成32~33年ごろ 税務署跡地に特別養護老人ホームを建設
・あんさんぶるから新庁舎に移転するのは、今のところ、福祉事務所、消費者センター、就労支援センター、社会福祉協議会とされている。
・住民が利用する会議室やフリースペースについては未定。
・荻窪北児童館は廃止され、機能ごとに、学童クラブ、子どもの遊び場は桃二小学校、「ゆうキッズ」(乳幼児事業)は保健所に移転とされている。
・荻窪北児童館の受け皿として、桃二小学校が全面改築となったが、29年着工、完成は早くて31年。したがって、あんさんぶる移転の時期と少なくとも1年のタイムラグが生じ、学童クラブが宙に浮いてしまうおそれがある。
●就労支援センターが移転してくることになり、環境情報館がリサイクルひろば高井戸へ移転することになった(12/19開所)。
昨年11月にあんさんぶるの交換が発表されたが、追及する人がいない。そのため、利用者団体の中から会をつくった。
交換はまだ決まっていないのに、決まったこととして区は進めている。地元の人でもそのことを知らない人が多い。「決まってしまったのでしょ?」という人が多い。皆、喜んで賛成しているわけではない。今回、声明として声を上げた。区は考え直してほしい。
区は「特養を建てるため」といっているが、国側は、「区長が、まちづくりのためにと申し入れてきた。特養とは聞いていない。」
●議会に「あんさんぶるを機能もそのまま存続してほしい」という陳情署名を提出した。1106名分を提出ずみ。毎週水曜日に区役所前で(昼休み)区民集会(これまで14回)。次回は12/10 12~1時。区職労との話し合いも行った。(20名以上参加)。
●3Fフリースペースのことで活動している。あんさんぶるがなくなると、ボランティアセンターは、新庁舎に入ると説明はあったが、フリースペースはできるのかどうか不明。
ボラセンが阿佐谷から移転してきたときフリースペースについてたずねると「おさかなテーブル(3F)があるので大丈夫」と説明された。
天沼の新しい施設にはフリースペースがつくられるのか? パブコメの回答では「桃二小に集会室をもうける」とあり、フリースペースができるかはわからない。
行政の中にフリースペースの概念がない。フリースペースこそがとても大事。地方自治は民主主義の学校というが、地方自治(住民自治)が中学校だとすると、住民活動(NPO、社会活動に趣味の活動も入る)は小学校。最初の一歩は無料で使えるフリースペースがあること。
●現在、「荻窪まちづくり会議」が行われており、いろいろな問題が出てきている。田中区長は初当選時(平成22年)「荻窪と西荻の開発」を公約した。
荻窪西口のビル(バッティングセンター、ゆーとぴあ)の改築に併せて荻窪駅西口デッキを拡張する案がある。また、日の出街、東信閣、駐車場なども開発されるとのウワサもある。
荻窪発展協議会に対して区長から、8月末ごろ、荻窪駅高架化はできない、インテグラルタワー側デッキもできないと伝達されているので、残る西口開発が濃厚に。
「次世代構想」といって、地元の有力不動産、建築会社が代替わりし、ルミネ、タウンセブンを改築する25年後ごろの荻窪開発構想があるようだ。
線路の上にデッキをつくり、白山通りから緊急車両を通し、南口のすずらん通りまで流す、と言っている人までいる。
あんさんぶると開発の関係だが、あんさんぶるが国の施設になることで、目の前の道路=補助131号線を両面通行化(現在は一方通行)。そして、西口のビルの地下駐車場をつくり、131号線から入ることを計画しているのではないか。
●なぜあんさんぶるを交換するのか、はっきりしない。開発の有力なコマとして使いたいらしいが…。私は荻窪南口の住民として、131号線の両面通行が最も危険だと思い、心配している。
荻窪まちづくり会議で「西口デッキ」や「南北問題」が話題になっている。そのなかで、住民は静かな環境を守りたい。発展協は、商業等さかんにしたいと考え意見が対立する。
荻窪北児童館に関して桃二小の中で反対の声は上がらないのかと思うが、桃二は中学受験をする子が多く、内申を考えると声を上げにくい。また、古くから住んでいる人は地域の関係があり、難しいといわれる。
●荻窪北保育園は民間委託で運営されている。園庭がない。近所には保育室がたくさん作られているが、どこも園庭がなく、荻北児童館を利用している。児童館がなくなるとその子たちの行く場がなくなる。
保健センターに「ゆうキッズ」を移転するというが、スペースもなく、本来の業務とも違っており、保健所職員もムリだと言っている。
●「今の区長はいつまでやるんだろう…?」と感じている。地元を愛しているというがどうなのだろうか。職員はあんさんぶるの目的等わかっているはずで、内心反対ではないか。
この場所は地盤が弱く、公共施設を立てるべき土地ではない。あんさんぶるを建てるときに「脆弱」「危険」と新聞で叩かれた。もとはといえば木造家屋があった場所。
今の建物の大きさ、重さが精いっぱいで税務署はムリではないか。いまと違って大量の書類が来る。補強する必要もある。線路の振動もある。
●あんさんぶるのことを知らない人がほとんど。知らせる方法を考えなくては。この前区長が当選、大勝したのは、皆が知らないから。
●区長に会ったが、あんさんぶるのことは「決まったこと」の一点張り。
税務署と交換しても、国がいつまで保有するかもわからない。
●児童館が廃止されれば子どもの命にかかわる問題だ。マスコミなどを利用すればよいのでは。
以 上
財務省へいきました
○杉並区長あて要望書
○声明「一本の苗木を大切に育てたい」
○声明よびかけ人・賛同人一覧
○懇談会議事要旨